ESGとは?簡単解説

ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、企業統治(ガバナンス)(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。地球温暖化や水不足などの環境問題、人権問題や差別などの社会問題など、人類はさまざまな課題に直面しています。この環境下で企業や社会全体が持続的に安定して発展するためには、これらESGの観点が重要であるという考え方が広く受け入れられ始めています。

具体的には、以下の事例がESGの課題としてあげられます。

Environment(環境)
  • 気候変動:CO2等の排出量増大による地球温暖化の加速
  • 生物多様性:多くの野生動物が絶滅の危機に
  • 廃棄物:プラスチックによる海洋汚染
  • 水資源:安全な飲み水を確保できない人が増加 など

(出所)国連「SDGs報告2019、2020」を基に野村アセットマネジメント作成

Social(社会)
  • ダイバーシティ:企業の人材活用での性別・国籍の偏り
  • 人口問題:少子高齢化、人口集中と過疎化
  • 格差:所得格差の拡大、貧困層の増加
  • 労働問題:児童労働、過労死問題 など

(出所)WEF(世界経済フォーラム)「Global Gender Gap Report2021」、国連「SDGs報告2019」を基に野村アセットマネジメント作成

Governance(企業統治)
  • 取締役会:経営の透明性と公平性の向上
  • 権利保護:株主に加え、従業員や取引先の権利問題
  • 法令遵守:汚職・贈収賄など不透明な会計や税務
  • 情報開示:中期経営計画の設定、役員報酬の開示 など

(出所)Spencer Stuart「Japan Board Index 2020」、GPIFホームページ(https://www.gpif.go.jp/)、各種資料を基に野村アセットマネジメント作成

このESGを考慮した投資は「ESG投資」と呼ばれています。ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を評価して投資対象を選別する投資手法です。環境や社会に配慮したビジネスを実施し、ガバナンスにも優れた企業は、「ESG課題の解決」という社会の要請に応える技術やサービスを提供することができ、結果として企業価値の向上につながる可能性が高まると考えられます。また、ESG課題に取り組むことにより、環境・社会問題や不祥事のリスクが低減されることが期待されます。ESG投資は、環境・社会・企業統治における課題の解決に資する投資ですが、同時に十分な投資のリターンを追求します。この点が、寄付や援助との大きな違いです。

ESG投資と投資リターンの関係の図 ESG投資と投資リターンの関係の図

持続可能で豊かな社会の実現を目指すESGやESG投資への関心は今後も高まっていくと考えられます。