日本における足元のインフレは一時的なものではなく、デフレのトレンドが転換した可能性が高いと考えています。デフレ時代は金利が低下トレンドを辿ったため、債券が資産配分の中心で問題ありませんでしたが、インフレ時代はインフレに強い株式等を組み入れた運用も考える必要が生じてくると見ています。そして、その中で特に有望なのが日本株だと考えています。デフレ時代において、1985年以降の円高トレンドの継続などもあって、一人負けしてきたのが日本株です。そのトレンドが転換し始めているのだから、最大の恩恵を受けるのは日本株であると考えるのが自然ではないでしょうか。「行き過ぎには揺り戻しが必ず来る」、それが私の運用の信念です。
みなさまは「日本株」に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
日本株を長期の値動きで見た場合、米国株や先進国株より劣後していることから、日本株に懐疑的な見方がされる場合もあります。「しかし過去10年の値動きを見た場合、景色は一変します。日本株は米国株や先進国株と同程度のパフォーマンスを実現しており、イメージと実際の姿は異なるということがわかります。
日本企業は利益率が改善し、「実力(収益力)」が向上していると同時に、株主に利益を還元するようになっています。
また、株価の割安度を示すPER(株価収益率)で見ると、日本株は米国株などと比べて相対的に割安な水準にあり、投資妙味が高いといえます。
(掲載日:2024年5月)
*福田泰之が見る日本株市場は、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。
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