福岡県 環境部 環境保全課 ご担当者様にお話をお聞きしました。
寄附先事業の概要について
福岡県では、2050年カーボンニュートラルの達成に向け、「福岡県地球温暖化対策実行計画(第2次)」を令和4年3月に改定し、県民、事業者、市町村などと連携・協力して、地球温暖化対策を総合的・計画的に推進しています。
この事業では、地球温暖化について特に関心を高めていきたい若い世代をメインターゲットとして、脱炭素へ向けた行動変容を促す啓発CMを制作し、街頭ビジョンやSNS等で配信を行いました。
寄附先事業における取組みの成果や
今後見込まれる効果等について
「福岡県地球温暖化対策実行計画(第2次)」では、長期目標である「2050年度までに福岡県の温室効果ガス排出の実質ゼロ」を目指し、中期目標として「2030年度における福岡県の温室効果ガス排出量を2013年度比46%削減する」目標を掲げています。
温室効果ガス排出量
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- 令和2年度における福岡県の温室効果ガス排出量(算出に用いるデータが2年遅れのため、直近は令和2年度)は、約4,395万トンと基準年度の2013年度から約29%減少しています。
- また、家庭部門については、令和2年度における福岡県の温室効果ガス排出量は、約570万トンと基準年度の2013年度から約44%減少しています。
福岡県の温室効果ガス排出量
二酸化炭素排出量のみなし削減量
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- 令和4年度は、博多駅や小倉駅の街頭ビジョン、イオンチャンネル、SNS(Instagram)で配信を行い、延べ約240万人が視聴し、33,120トン-CO2の二酸化炭素の削減につながりました。(1割の24万人の行動に影響。啓発によるみなし削減量0.138トン-CO2/人・年から算出(出典:平成30年度一般社団法人地球温暖化防止全国ネット事業報告書))
脱炭素啓発CM
寄附先事業が貢献するSDGsのゴール名と、
各ゴールへの貢献の詳細について
- 目標13.気候変動に具体的な対策を
- 地球温暖化による気候変動の影響に対処するため、温室効果ガス排出削減対策や吸収源対策である「緩和策」とともに、気候変動の影響を防止・軽減する「適応策」に取り組む必要があります。脱炭素に向けた行動変容を促すこの取組みは、SDGsの13を中心に幅広く貢献するものです。
ご担当者様の声
脱炭素社会を実現するためには、洋上風力発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入促進や、水素エネルギーの利活用、電動車の普及、家庭や事業所における省エネ設備の導入など、様々な分野で取組みを一層強化していく必要があります。
私たちの未来、これからの世代のために、県民や事業者の皆さまと連携し、これまでにも増して地球温暖化対策に取り組んでまいります。
掲載日:2023年8月30日