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群馬銀行は、2021年11月に群馬銀行グループの「パーパス」(私たちは「つなぐ」力で 地域の未来をつむぎます)を制定し、地方創生に向けた取組みを進めています。
パーパスに込めた思いについて、お聞かせください。深井 彰彦氏(以下深井) 当行では、激動する世の中の環境変化の中で、私たちは何のために地域に存在し、地域に何を働きかけることができるのか、またそれをしっかりと明文化しようと、そんな思いをもとに、パーパスを制定しました。
パーパスの検討にあたっては、ステークホルダーの皆さまから共感を得られる内容であること、そしてさらに重要なのは、役職員の判断や行動の軸として浸透させ、当行グループを挙げてパーパスに基づいた活動をしていくことだと考えました。どんなに崇高で綺麗なパーパスができたとしても、額縁に飾ったまま埃を被ってしまったり、机の奥底にしまったままになっては意味がありません。そこで、検討過程には多くの時間を使いました。
若手・中堅行員との議論や、取締役会での議論を重ねた結果、「つなぐ」「つむぐ」という、私たちの存在意義を象徴した、2つの言葉にたどり着きました。
「つなぐ」は、私たちが過去から積上げ、そして未来に向けて取り組むべきビジネスそのものを表現しています。1932年に群馬大同銀行として誕生した私たちのビジネスの原点は、お金の貸し手と借り手を「つなぐ」金融仲介機能であり、今後も私たちの最も重要な役割であり続けます。
さらに、当行の資源やノウハウをお客さまに「つなぐ」ことや、地域の人と人、あるいはノウハウとノウハウを「つなぐ」ことなど、金融にとどまらない役割を発揮することが、地域の未来に向けて非常に重要だと考えています。
「つむぐ」は、地域の方々と力を合わせて、地域の持続的な未来を目指していくことを表現しています。「つむぐ」という言葉は、もともとは繭から取り出した繊維をより合わせて糸を作ることを意味しますが、私たちが本店を置く群馬県は、世界遺産である富岡製糸場に代表される繊維産業を中心に発展してきました。「つむぐ」という言葉を用いることで、私たちならではの地域らしさも表現できると考えました。
パーパスの議論は、決定直前の役員会議まで続き、最後の最後で「私たちは」という主語を加えました。一般的に「私たちは」という主語があるパーパスは稀だと思いますが、行員一人ひとりが自分ごととして認識できるよう、あえて主語を入れることにしました。 -
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野村アセットマネジメントにおける
地方創生の取り組みについてお聞かせください。小池 広靖(以下小池) 当社が取り組む「志」プロジェクトを通じ、資産運用と地方創生の両立を目指し、群馬銀行様をはじめとした、各地域の金融機関でESG運用戦略を用いた投資信託の一つである「グローバルESGバランスファンド(愛称:ブルー・アース)」をお取り扱いいただいています。
お客様に当社の投資信託をご購入いただき、当社はその資金で投資信託を通じて企業などに投資します。そして企業に対しては株主として、エンゲージメントと言われる企業価値を高めるための対話を行い、企業のSDGsへの取り組みを後押しします。お客様に経済的なリターンをお届けすると同時に、企業価値向上や社会的価値の創造につなげていきます。また、この投資信託の運用で当社が受け取る信託報酬の一部を、「企業版ふるさと納税」として、地域の地方創生事業に寄附する仕組みを取り入れています。 -
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「志」プロジェクトについて、
どのような点に共感して賛同しましたか。深井 「グローバルESGバランスファンド( 愛称:ブルー・アース)」の取り扱いについては、当行では2021年6月から、グループのぐんぎん証券では2021年1月から開始しています。
近年、お客様のESGやSDGsへの関心は高まっており、ご自身の資産形成においても、ESGを考慮した運用をしたいというお考えの方は増えております。
また、内外の株式・債券・REITにバランス良く分散投資をしていることから、長期目線で保有できる投資信託と考えています。
「志」プロジェクトの寄附スキームを通じて、地域のお客様の長期的な資産形成をお手伝いするだけでなく、地域社会に貢献したいというお客様の思いを、寄附という形でお届けできる事を大変うれしく思っています。 -
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今回の寄附先である「ぐんまで働こう!若者の活躍促進プロジェクト」事業に期待することは何でしょうか?
小池 今回の寄附先である「ぐんまで働こう!若者の活躍促進プロジェクト」事業は、群馬県の地方創生の中でも重要な事業とお聞きしました。こうした社会課題は群馬県だけでなく多くの地域で課題として認識されていることだと思います。未来を生きるのは若者であり、これからの世界を作り上げていく原動力です。若い方々の就職支援や、企業の人材確保支援、Uターン、Iターンの就職促進に活用いただくことで、活気ある群馬県をつくり、課題の解決に貢献していただけることを願っています。
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群馬銀行が群馬県と共に取り組んでいる事業についてお聞かせください。
深井 当行では、群馬県をはじめとした6機関と「ぐんま次世代産業創出・育成に関する連携協定」を締結いたしました。本協定に基づき、協定参画機関とともに、「ぐんま次世代産業創出・育成コンソーシアム」を組成しましたが、県内科学技術系教育機関の研究内容・成果の実用化・ビジネス化を支援することで、新たなベンチャービジネスを育成し、県内における産業技術基盤の発展と、地域経済活性化に取り組んでおります。
当行単独では、技術シーズからその可能性を見極め、発展に向けたサポートを行うことは困難です。専門的な知見や実績を有する関係機関と連携することで、創業支援策の拡充と産学官金連携の実効性向上を図っております。また、グループ会社の投資専門子会社「ぐんま地域共創パートナーズ」と連携を図り、有望なベンチャー投資先選定に繋げ当行グループ収益へも結実させています。 -
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最後に、皆様へメッセージをお願いします。
深井 環境の変化が速く、不確実性も高まっている今日、未来を正確に見通すことは極めて困難です。また、お客様のニーズもどんどん変化していきますし、私たち自身の業務もニーズや規制緩和等を考慮して変化していきます。そのような中で、予め定めておいた道順の通りに進もうとしても、ゴールにたどり着くことは不可能でしょう。私たちのゴールは何であり、どのようにゴールを目指すのか、それには、パーパスが重要です。当行は行員一人ひとりが個人パーパスを設定しています。個人パーパスは、社会視点(社会に役立つこと)、銀行視点(当行グループのパーパスに沿っていること)、個人視点(個人として成し遂げたいこと)の3つの視点から作成されています。個人パーパスに基づいて各自が価値の創出を積み重ねていくことで、それが地域の大河である利根川のように大きな流れとなり、やがて地域の豊かな未来につながっていくと考えています。今後とも温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
小池 地域の社会、経済、金融に大きな役割を担われている群馬銀行様とぐんぎん証券様と共に、「志」プロジェクトを通じて、資産形成や地方創生に貢献できることを大変うれしく存じます。長期にわたって、両者様や群馬県の皆様と、資産運用を通して地域社会の課題解決のためにできることを考え、当社の取り組みが解決の一助になれるよう、引き続き努めてまいります。
※役職や記事内に記載の内容は対談時点のものです。
2023年5月31日 上毛新聞掲載
記事体広告を基に野村アセットマネジメント作成
「グローバルESG バランスファンド(愛称)ブルー・アース」の交付目論見書はこちら