責任投資は、「エンゲージメント」「議決権行使」「ESGインテグレーション」の3つに分解されますが、そのうち、当社がスチュワードシップ責任を果たすための最も有力な手段の一つとして位置付けている「エンゲージメント」について、事例を交えながらご説明します。
当社では、企業の価値創造と持続的な成長を持続するよう、企業と建設的な対話を行っています。
責任投資に関わる最高意思決定機関である責任投資委員会で策定した「運用における責任投資の基本方針」において「エンゲージメントの基本方針」を定めています。
当社は、対象企業、及びその事業を取り巻く環境と将来への深い理解が、投資先企業との建設的な対話であるエンゲージメントのスタートであると考えます。そして、エンゲージメントを、スチュワードシップ責任を果すための最も有力な手段の一つして位置付けています。
当社のエンゲージメントの定義は、「会社に対する深い理解を基礎にしつつ、企業が望ましい経営を行ない、企業価値向上と持続的成長を実現できるよう働きかけること」です。ESG課題を抱える企業に対して改善を求めることだけがエンゲージメントではありません。望ましい経営を進めている企業に対して、投資家として支持や賛同を直接伝えることもエンゲージメントの重要な役割であると考えます。当社は「エンゲージメントの基本スタンス」を大切にしています。(下図)
日々のエンゲージメント活動を通じて、企業価値向上と持続的な成長をサポートすることは、お客様からお預かりした資産の中長期的な成長に貢献すると当社は確信しています。
当社の「運用における責任投資の基本方針」に則り、エンゲージメントの重点テーマを決定し、これに沿って運用調査部門でエンゲージメントを実施しております。
下図のエンゲージメント・プロセスを通じ、投資先企業の価値向上と持続的な成長をサポートし、日本企業が本来持つ潜在的企業価値を顕在化させていきます。
2024年5月現在
エンゲージメント・プロセスについて、くわしくはこちらをご覧ください。
上記は、運用等の一部を外部に委託するファンドを除きます。