MARKET REPORT

【石黒英之のMarket Navi】米大手テック決算発表の評価と今後の見通し

2026年05月07日

ポイント① 米大手テック企業の決算出揃う

アルファベットなど米大手テック企業7社を指すマグニフィセント・セブン(以下MAG7)の決算が出揃いました(決算月が異なるエヌビディアを除く)。今回の決算は総じて市場予想を上回る内容となりましたが、先行きに対する期待と警戒が交錯し、決算発表後の株価反応は強弱まちまちとなっています。

MAG7の株価動向を表すBloombergマグニフィセント・セブン指数は最高値を更新し堅調に推移しているものの、バリュエーション面の過熱感は限定的です(図1)。生成AI(人工知能)需要の拡大を背景に利益成長が加速しており、同指数の12ヵ月先予想PERは6日時点で28倍台と、生成AI期待が高まった23年以降の上限である35倍水準を大きく下回っています。足元の株価水準は業績対比でみれば上昇余地を残していると考えられます。

図1 Bloombergマグニフィセント・セブン指数と
同12ヵ月先予想PER(株価収益率)

Bloombergマグニフィセント・セブン指数と同12ヵ月先予想PER(株価収益率)

期間:2018年1月2日~2026年5月6日、日次
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成

ポイント② テック株の上昇基調は続く公算も

今後もMAG7の利益拡大局面は継続する可能性が高いとみられます。2年後の12ヵ月先予想EPSを基に試算すると、同指数の向こう2年の上値目途は57,000ポイント超と、足元の水準(約33,000ポイント)からみてなお上値余地が大きいことが示唆されます。株価は短期的な変動を伴いつつも、中長期では業績拡大に沿った上昇トレンドを維持する公算が大きいとみています。

一方で、テック業界を巡ってはプライベートクレジット問題などの懸念材料もくすぶっています。ただ、大手テック企業による生成AI向け投資は引き続き拡大しており、これが業界の中長期的な利益成長を支える構図に変化はないとみられます。株価の動きに一喜一憂せず、業績に注目することが重要といえそうです。

図2 Bloombergマグニフィセント・セブン指数と
同12ヵ月先予想EPS(1株当たり利益)

Bloombergマグニフィセント・セブン指数と同12ヵ月先予想EPS(1株当たり利益)

期間:2016年1月8日~2026年5月6日、週次
・〇印は1年後、2年後の12ヵ月先予想EPS(2026年5月6日時点のBloomberg予想)
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成

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*当資料は、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。