ESGリサーチ
エンゲージメントや投資を通じて、
より良い世界の実現を目指す
サステナブル・インベストメント・スペシャリスト
Daniela Dorelova
Daniela Dorelova
サステナブル・インベストメント・スペシャリスト
2017年に野村アセットマネジメントに入社。リスク・パフォーマンス管理業務を経て、2021年に株式運用チームに異動。サステナブル・インベストメント・スペシャリスト兼グローバル公益セクター担当のアナリスト業務を担当。
担当している運用戦略/代表ファンド
野村サステナブルセレクト(株式戦略)
戦略のご紹介
先進国および新興国の株式に投資し、社会的課題の解決と投資収益の両方を追求する「インパクト投資」です。「インパクト投資」は、投資を通じて環境・社会にポジティブなインパクトをもたらすことを目的とするESG投資の一つです。当戦略では、投資とエンゲージメントの両方を通じて「環境関連(気候変動の抑制、天然資源の有効活用)」「医療関連(感染症の撲滅、生活習慣病の改善)」「権利関連(基本的な金融サービスの提供、安全な飲料水の提供)」におけるインパクトの創出を目的としており、これは国連の持続可能な開発目標(SDGs)に則したものです。
また、単にインパクトの創出を目的とするだけでなく投資収益の追求にも妥協しません。株式市場において本来の企業価値よりも割安な株価で取引されている優良銘柄に厳選投資することに重点を置いております。
サステナブル・インベストメント・スペシャリストとして大切にしていること
環境や社会についての問題を特に意識するようになったのは2013年にロンドンに住み始めてからです。ロンドンは様々な文化が交わる多様性に満ちた都市で、日々の暮らしの中で新しい考え方に気づかされる場所でもあります。私はロンドンでの生活を通して、環境や社会に関する様々な問題に触れ、そうした問題の解決を急がなければならない、そして、人生の中で、願わくば職業というかたちで、その力になりたいと強く感じるようになりました。
2017年に当社に入社し、英国拠点の運用戦略に対する理解が深まるにつれ、それぞれの運用戦略において投資成果を上げることに加えて、どのように社会的な問題の解決に貢献できるのかを考えるようになりました。私はサステナブル・インベストメント・スペシャリストとして、企業に対して様々なトピックでエンゲージメントを実施し、世界の課題解決に向けた取り組みを促すとともに、企業の直面する課題を認識しています。時には、世間の関心が移ってしまうことで、企業の中で社会的・環境的課題の改善や解決に取り組むことの優先順位が下がってしまうこともあるかもしれません。しかしながら、こうした課題に取り組む必要性は増していくばかりです。例えば、地球温暖化などの気候変動の影響と考えられる現象が現れている今、化石燃料からの脱却は、私たちが目を逸らすことは許されない、長期的で普遍的な課題の一つといえるでしょう。私はアナリストとして電気やガスなどの公益事業に従事する企業も担当しており、エネルギートランジション(化石燃料から再生可能エネルギーへの移行)を後押しするエンゲージメントにも多く携わっています。
このような課題に真摯に向き合い、エンゲージメントや投資を通じてより良い世界を実現していくことこそが、サステナブル・インベストメント・スペシャリストの役割、そして責任であり、私はこの責任を進んで果たしたいと考えています。
投資家の皆様へのメッセージ
投資家の皆様の資産運用を担う私たちは、社会的・環境的にも責任ある投資家という立場を自覚し、行動に移していくべきと考えます。エンゲージメントについても、単にその件数を誇るのではなく、実際にどのようなインパクトを創出できたのかという視点で、私たちの行動を振り返るようにしています。
環境・社会面でのポジティブなインパクトを創出しつつ中長期的に高い投資リターンを上げる、ということは決して背反するものではなく、むしろ補完するものだと考えます。これらを両立することで、投資家の皆様の資産形成とより良い世界、つまり持続的で人々に公平な世界の実現に貢献できるよう、邁進してまいります。
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