アジア株式
銘柄選択に最も多くの時間と
リソースを費やし、付加価値を提供
シニア・ポートフォリオマネージャー
Vipin Kapoor
Vipin Kapoor
シニア・ポートフォリオマネージャー
経営コンサルティング、投資銀行を経て2006年に野村アセットマネジメントに入社。入社以降は、アジア・パシフィック地域(日本を除く)株式運用チームに所属し、一貫してアジア株式運用を担当。
担当している運用戦略/代表ファンド
アジア株式集中投資戦略
戦略のご紹介
当戦略は、日本を除くアジアの株式25~35銘柄に集中投資します。
当社はシンガポール拠点において30年以上アジア株式を運用してきました。アジアでは文化、政治、経済構造、経済の成長ステージなどが国ごとに大きく異なっています。多様性に富むアジアの株式運用において、私たちはカントリー・スペシャリスト制に基づき、経験豊富な各国のカントリー・スペシャリストが特に魅力的な投資アイディアや銘柄を選別・提案する運用体制を採っています。当戦略は、カントリー・スペシャリストが選んだ銘柄の中から厳選して投資を行ないます。つまり、「アジア株式のベスト・オブ・ベスト」の投資アイデアに投資をしていると考えています。
運用において大切にしていること
長年の運用経験から、いわゆる「勝ち組企業」は、「優れた企業ガバナンス」「持続可能な利益成長」「適切な資本配分」「リスク・コントロール」「適度なバリュエーション」といった特徴を有していると考えています。投資先企業がこれら特徴を持っているか、どのようなリスクを抱えているか、そのリスクを適切にコントロールしているかといった点を分析し、投資判断を行なっています。
ポートフォリオの銘柄はベンチマーク(MSCI AC Asia ex Japan Index※)よりも大きい組入比率で保有することを基本としています。銘柄数を絞りこむことで、投資する全銘柄の特徴・リスクを捉えた規律のある運用の実現を目指しています。
また、運用では「どの銘柄に投資するか」と同じくらい「どの銘柄には投資しないか」も重要です。個別銘柄の特徴やリスクを徹底的に分析した結果、確信度の低い銘柄、不透明感が残る銘柄には投資しないようにしています。
投資家の皆様へのメッセージ
アジアは新興国株式市場の時価総額の約8割を占める大きな市場であり(2024年6月末時点)、様々な成長ドライバーを有しています。例えば、インドでは人口ボーナスを背景に内需中心の非常に強い経済成長が予想されています。台湾は世界的なAIブームのけん引役となっており、韓国では積極的な株主還元が株式リターンを支えています。東南アジア諸国は国ごとに異なる経済・産業構造が局面に応じて魅力的な投資機会を提供しています。経済停滞が懸念される中国も徐々に景気底打ちの兆しが見えつつあります。
これまでアジア株式は海外投資家が投資を手控えてたことにより割安になっていましたが、世界的な金利上昇サイクルがピークアウトしつつある状況を受け、今後見直されると私は考えております。
※ MSCI AC Asia ex Japan Indexは、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。