投資が怖くて始められません。

Q 投資が怖くて始められません。損失を出すのが怖いので、資産を現金で置いています。 A 投資はインフレから資産を守る手段の1つです。また、長期で複数の資産へ分散投資することでリスクの平準化を図ることができます。

投資が怖くて始められません。

野村アセットマネジメントが行なった意識調査によれば、2024年の日本の投資家人口(推計)は3,976万人で、全体の38%にとどまっています。※1

※1(出所)野村アセットマネジメント「

投資をしていない方へ投資を始める条件についてアンケートを行なったところ、「絶対に損をしなければ」と回答した方が29%と最も高く、「給料・所得が増えたら」が24%と続きます。この結果から、元本割れを「怖い」と感じる方が多いと推察できます。

投資を始める条件

投資を始める条件の図

上記はアンケート結果の全てを示したものではありません。複数回答、非投資者、n=7,779。(出所)野村アセットマネジメント「」を基に野村アセットマネジメント作成

現金で置いている資産は安全?

では、投資せずに現金で置いている資産は、本当に安全なのでしょうか。
日本では年平均で2022年に2.5%、2023年に3.2%、2024年に2.7%の物価上昇が起きています。※2もしインフレ(モノ・サービスの価格が上昇すること)が続けば、現金の実質的な価値が目減りします

※2消費者物価指数(総合)の変化率、前年比。(出所)総務省統計局「2020年基準消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)平均」(

物価が2%ずつ上昇した場合…

物価が2%ずつ上昇した場合…の図

上記はイメージ図です。将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。(作成)野村アセットマネジメント

次の項目で投資に対する誤解を解きながら、インフレから資産を守る手段を考えてみるのも良いかもしれません。

投資に対する誤解とは?

投資と聞くと、短期的な価格変動に着目し売買を繰り返すことで利益を得るものという誤解があるかもしれません。しかし、これは投資ではなく投機です。投資とは、中長期的な視点で、株式、債券、投資信託などの金融資産にリターンを期待して資産を投じることです。
また、長期で複数の資産へ分散投資することにより、リスクの平準化を図ることもできます。以下のグラフは、日本債券・日本株式・外国債券・外国株式の4資産へ均等に投資した場合のシミュレーションです。2000年1月から2024年12月までの期間では、1年間のみ保有した場合は最大-30.3%下落したケースもありましたが、10年間保有すれば最低でも年率で+0.7%の運用成果が出ていたことを示しています。

4資産へ均等に投資した場合の保有期間別年率リターンの振れ幅

4資産へ均等に投資した場合の保有期間別年率リターンの振れ幅の図

グラフの数字は、四捨五入している場合があります。

期間:2000年1月末~2024年12月末、月次

(使用した指数)国内債券:NOMURA-BPI総合、国内株式:配当込みTOPIX(「東証株価指数(TOPIX)(配当込み)」)、外国債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッなし・円ベース)、外国株式:MSCI-KOKUSAI指数(配当込み・円ベース・為替ヘッジなし)

国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4つの資産を1/4ずつの割合で、各資産の月間リターンを基に毎月リバランス(相場変動などにより変化した投資比率を調整し1/4ずつの割合を維持)を行なったものとして、野村アセットマネジメントが独自に計算したものです。例えば、2024年12月末の年率リターンは、2024年12月末までに1年間保有した場合、5年間保有した場合、10年間保有した場合の年率換算したリターンを示しています。税金、手数料等は考慮していません。グラフは過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成

投資は元本が保証されていませんが、投資を長期にわたる資産成長として考えることで怖い印象が変わるかもしれません。
以下のコラムでは、年代に合わせて上手にリスクをコントロールするための資産運用のポイントをわかりやすくご紹介していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。