S&P コアロジック・ケース・シラー住宅価格指数

米国

毎月発表

S&P コアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、一戸建て住宅の価格動向を示す指数の一つで米国のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ社が毎月発表しています。全米だけでなく、ニューヨークやロサンゼルスなどを含む全米主要20都市が対象となっているものなどもあり、2000年1月を100としています。全米主要20都市指数は、米国内において経済的に影響が大きいとされる都市を集約しているため、より注目される傾向があります。住宅価格の上昇は、個人や企業などが保有する資産価値を押し上げ、景気の活性化につながる可能性があり、住宅価格の動向は重要な要素といえるでしょう。

下図の通り米国の場合、2023年時点で家計が所有する主要な資産は、不動産や株式、投資信託で90兆米ドル近くあります。家計の金融資産における現金・預金が14兆米ドル程度※1であることから、不動産や株式の動向が個人消費や景気に大きく影響することがうかがえます。

※1(出所)日本銀行「資金循環の日米欧比較」(2023年8月25日)(

米国の家計が所有する資産の推移

2000年~2023年、年次

米国の家計が所有する資産の推移の図

(出所)ブルームバーグデータを基に野村アセットマネジメント作成

(出所)S&P Dow Jones Indices

もっと知りたい!

下図の通り、米国全体の住宅取引のうち、中古住宅の取引比率が高いことがわかります。
米国では収入や生活の変化などに伴い住み替え・転居する人が多く、中古住宅市場の販売件数は新築住宅市場の約6.6倍に相当します。米国の住宅市場の状況をみるためには、中古住宅販売件数にも着目することは重要といえるでしょう。

米国の住宅価格(20大都市圏)と住宅販売件数の推移

2000年1月~2024年5月、月次

米国の住宅価格(20大都市圏)と住宅販売件数の推移の図

(使用した指数)住宅価格(20大都市圏):S&P コアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(全米主要20都市複合指数)(季節調整済み)

(出所)ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成