CI(コンポジット・インデックス)

日本

毎月発表

景気動向指数にはCI(コンポジット・インデックス)とDI(ディフュージョン・インデックス)があり共通の指標で構成されています。
CIは景気全体の変化の大きさを捉える指数に対してDIは景気の変化の方向性を捉える指数であり、CIはDIでは計測できない景気拡張や後退の勢いなどの量を知る時に用います。過去はDIを中心に公表していましたが、近年、変動の量感を知ることが重要となっていることから、2008年4月以降はCI中心の公表へと変わりました。しかし、経済部門ヘの影響度合いを把握する際にはDIも一緒に利用することが望ましいといわれています。

2020年を100ポイントとし100を超えると景気拡張局面、下回ると景気後退局面と判断します。一方で、100を超える景気拡張局面でも単月で数値が低下したり、不規則な動きをすることもあるため、単月の数値だけでなく3ヵ月や7ヵ月の移動平均も公表されています。景気の局面を判断するには、過去の期間の動きをならした数値からトレンドをみていくことが大事になります。

(出所)内閣府経済社会総合研究所(

もっと知りたい!

内閣府では、景気の動向を把握するための景気基準日付(景気の山や谷)を設定しています。この日付は、CI一致指数(一致指数として採用されている指数のCI数値)を参考に変化の方向性を決めています。
以下のグラフでは、景気後退局面(景気の山から谷のまで期間)をグレーで示しています。過去の景気循環と、東証株価指数(TOPIX)の推移をみてみると、CI一致指数の動きと連動する景気サイクルに対して、先行指数である東証株価指数は、半年、一年先の動きをしているのが分かります。

CI一致指数と東証株価指数(TOPIX)の推移

1985年1月末~2024年3月末、月次

CI一致指数と東証株価指数(TOPIX)の推移の図

(出所)ブルームバーグ、内閣府経済社会総合研究所()のデータを基に野村アセットマネジメント作成