今日申し込んだ投資信託は、いつの基準価額が反映されますか?
交付目論見書は、各ファンドの運用会社や販売会社のホームページに掲載されています。また、ファンドの基準価額の反映タイミングを販売会社や運用会社に問い合わせて確認することも可能です。
ファンドの投資対象の違いによって、基準価額の反映タイミングが異なるのはなぜですか?
ファンドが保有している資産ごとに、時価評価の発表時間が異なるためです。
時価評価の発表時間が異なる理由は、各取引所の決まりや時差によって、取引終了時間が異なることなどが挙げられます。たとえば、日本の東京証券取引所の取引終了時間は15時ですが、米国のニューヨーク証券取引所は現地時間16時(日本時間:翌日の6時※)です。基準価額は、ファンドが保有している資産の時価評価から費用を控除するなどして、日々計算されます。そのため、取引終了時間の差が基準価額の反映タイミングに関わってくるのです。
基準価額の計算方法はファンドごとに異なりますので、各ファンドの請求目論見書の「資産の管理等の概要」の「資産の評価」をご確認ください。請求目論見書は、販売会社に請求して入手できるほか、運用会社のホームページに掲載されています。また、運用会社に問い合わせて確認することも可能です。
※サマータイム(米国夏時間)中は、日本時間の翌日5時
どうして投資信託は、申込時点で判明している基準価額で約定できないのでしょうか?
投資信託では、投資家の公平性を保つ目的で「ブラインド方式」を採用しているためです。「ブラインド方式」とは、投資家が申込を行なう際に、約定される基準価額と組入資産の評価額がわからない状態で、ファンドの申込や換金をする方法のことです。
ブラインド方式で投資家の公平性が保たれる理由の一例をご紹介します。ファンドの申込時にわかる基準価額は、前日の基準価額です。前述のとおり、基準価額は、ファンドが保有している資産の時価評価から費用を控除するなどして、日々計算されます。前日の基準価額で売買できてしまうと、ファンドの実際の時価評価額よりも低い価額で購入できてしまったり、高い価額で換金できてしまったりします。例えば、当日の基準価額で購入できるファンドにおいて、当日の基準価額が10,050円で、前日の基準価額が10,000円だった場合、前日の基準価額で売買できてしまうと、50円安く購入できることになります。その結果、既存の投資家に不利益が生じてしまいます。こういった不公平を防ぐため、ブラインド方式が採用されています。
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