金融教育で学んだ内容/学びたい内容
金融教育に関する意識調査コラム2023
野村アセットマネジメント資産運用研究所では、2023年3月に「金融教育に関する意識調査2023」を実施しました。本調査では20歳~69歳までの10,664人を対象にアンケートを行っています。その結果より、今回は金融教育で学んだ内容および今後、学びたい内容についてご紹介します。
はじめに、金融教育や資産形成に関して、これまでに学んだことがある内容と今後学びたい内容について見てみましょう。
金融教育で学んだ内容として最も多いのは「資産形成(貯める・増やすこと)について」
金融教育を受けたことがある方に対して「学んだ内容」を聞いたところ、「資産形成(貯める・増やすこと)について」が50%と最も高く、「ライフプランニング(人生設計)について」が36%、「保険(社会保険・民間保険)について」が33%、「ローン・クレジット(お金を借りること)について」が25%と続きます。家族が増えるタイミングで「保険」について見直したり、住宅の購入を検討しはじめるタイミングで「住宅ローン」について調べたりと、人生の中で「金融」を意識するタイミングやその内容は人によって異なります。しかし、どの世代においても「お金の貯め方・増やし方」は必要となるため、金融教育の中でも「資産形成(貯める・増やすこと)について」学んだ人が多かったと考えられます。
次に、金融教育の中でも「資産形成」の分野に絞って調査した結果をみてみましょう。
資産形成の分野では、その必要性や重要性を筆頭に様々な内容が学ばれている
ここでは、「資産形成(貯める・増やすこと)について」学んだことがある方に対して、これまでに学んだ内容を聞いています。学んだことがある内容として回答があったもののうち、「資産形成の必要性・重要性について」、「分散投資の効果について」、「投資商品の種類や仕組みについて」はいずれも4割超となりました。資産形成においてはさまざまな観点があり、資産形成のセミナー等の内容は多岐にわたりますが、資産形成の基本にまつわる内容を学ぶ機会が多かったものと思われます。
最後に、これまでに「資産形成(貯める・増やすこと)について」学んだことがある方に、今後学びたい内容を聞いていますので、その結果をみてみましょう。
今後、資産形成の分野では「投資商品の種類や仕組みについて」学びたい人が多い
「投資商品の種類や仕組みについて」、「投資に関する税制」、「情報収集の方法」を学びたいと答えた人の割合が高くなりました。特に、「投資商品の種類や仕組みについて」は、年代や投資状況(投資者か否か)に関わらず高い割合でした。資産形成についてより具体的に学びたい様子が窺えます。
金融教育には様々なテーマがあり、各人のニーズに沿って学ぶ機会があります。これまで学んだことのある方もない方も、改めてご自身の興味のあるテーマを探して学ぶ機会を持ってみてはいかがでしょうか。
「お金を育てる研究所」では資産形成に関する様々な情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。