しっかり考えたい。
分配金のこと。

疑問 2

分配金は利益から出ているの?

まぁ!
今月も分配金が入金されてるわ♪
運用がうまくいっているのね。

答 え

分配金=ファンドの収益とは限りません。
分配金だけで、運用の状況を判断することはできません。

「分配金のモト」とは?

「分配金のモト」は、分配金の支払いに充てることができるファンドの資産の一部で、分配対象額などと言われています。
現金などで別に保管しているものではなく、他の資産と一緒に運用されています。

「分配金のモト」とは?

・上記はイメージ図です。

「分配金のモト」となる運用収益は大きくわけて2種類あります

分配金は、ファンドの運用によって得られる収益がモトになっています。この「分配金のモト」は、大きくわけてインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があり、前期までに分配金として支払われなかった繰越分なども含まれます。

「分配金のモト」となる運用収益は大きくわけて2種類あります

・上記はイメージ図です。

※ 1 インカムゲイン、キャピタルゲインは経費控除後のものです。キャピタルゲインは、決算期末において必ず生じるものではなく、キャピタルロスとなる場合もあります。

※ 2 分配準備積立金や収益調整金を示しています。

分配金=ファンドの収益とは限りません

分配金の額が同じであったとしても、分配金の中身は運用の状況によって違います。期間中の運用収益だけを出すこともあれば、前期からの繰越分などを取り崩していることもあります。
分配金をどのように出すかは、ファンドごとの「分配の方針」で決められています。

分配金=ファンドの収益とは限りません

例えば、2回目の決算日には、前回決算日より基準価額が100円値上がりしました。
そこで、収益100円分が分配金として支払われました。
3回目の決算日には、前回決算日より基準価額が50円値上がりしました。そこで、収益から50円分、前期からの繰越分などから50円分を取り崩し、100円が分配金として支払われました。

※ 1 回目の決算後の「分配金のモト」を500 円と仮定しています。

  • ・上記はイメージ図です。実際の基準価額や分配金額について示唆、保証するものではありません。
  • ・分配金の計算について簡便的に示したものであり、実際の処理とは異なります。
  • ・期間中に設定・解約が行なわれなかったと仮定しています。また繰越欠損金等は考慮しておりません。
POINT

分配金=ファンドの収益とは限りません。
分配金が出ているというだけでは、
運用の状況を判断することはできません。

ファンドの分配金は、投資信託説明書(交付目論見書)記載の「分配の方針」に基づいて委託会社が決定しますが、委託会社の判断により分配を行なわない場合もあります。