基準価額の変動要因を教えてください。
基準価額の変動要因を教えてください。
投資信託(ファンド)の基準価額の変動要因は、主に3点あります。
1点目は、組入資産の価額変動です。組入資産の評価額が高くなれば基準価額も上がり、組入資産の評価額が低くなれば基準価額は下がります。
2点目は分配金の支払いです。基準価額は純資産総額を受益権総口数(投資信託の受益者が保有する口数の合計)で割って算出します。投資信託の分配金はファンドの純資産から支払われ、その分、純資産総額が減少し、基準価額は下がります。
3点目は信託報酬(運用管理費用)の支払いです。信託報酬はファンドごとに年率○%などと料率が定められており、それを日割換算した金額が日々、純資産総額から差し引かれます。
上記はイメージ図です。資産の評価方法は、内閣府令や投資信託協会の規則等で定められています。当初元本1口=1円の場合です。当初元本1口=1円の場合は、通常1万口当たりの価額で表示されます。
当初元本1口=1円の投資信託の基準価額を算出する際、「純資産総額÷受益権口数」ではなく「純資産総額÷受益権口数×10,000」となる理由はコラム「投資信託の「1口(くち)」の意味を教えてください。」をご覧ください。
追加設定や解約による資金の流出入は、基準価額へ影響しますか?
追加型投資信託の場合、追加設定や解約によって資金の流出入がありますが、基準価額に直接影響するわけではありません。※ これは、追加設定および解約は、原則時価(基準価額)で行なうためです。
※信託財産留保額の影響を受ける場合があります。
たとえば、基準価額が10,000円で100万口の投資信託を例に考えていきましょう。もし基準価額は変わらずに20万口の解約があれば、受益権総口数は20万口減少し、純資産総額から20万円が差し引かれます。口数が減る分だけ純資産総額も減少するため、基準価額自体は変わらず10,000円となります。
上記はイメージ図です。資産の評価方法は、内閣府令や投資信託協会の規則等で定められています。当初元本1口=1円の場合です。